先生&生徒のつぶやき
2021.11.04
【 より良いコミュニケーション 】
執筆者:事務長 中川英昭
相手に対して、不満や憤り、偏見、怒りといったネガティブな感情を抱いていると、ストレスもたまり、あまり良いコミュニケーションが取れません。
「心外無法」(しんげむほう)という言葉があります。心の外に法は無い。これが楽しいとか苦しいとか、良い、悪い、美しい、汚い、等々、そう決めているのは、全て自分の心で、同じ対象を見ても、見る側の心のあり方が違えば、その対象から受け取る意味も人それぞれで同じではありません。つまり、自分の心こそがその対象の内容を決定しているわけで、それを「心の外に法なし」というのだそうです。
また、アメリカの心理セラピスト、アルバート・エリスによって提唱された「ABC理論」では…
出来事(A)=感情・結果(C) ではなく 出来事(A)→考え方(B)→感情・結果(C)
であると言っています。出来事から感情の間に「考え方」があると考えられています。この「考え方」が良いものであれば感情も良いものになり、悪い思考であれば、感情も悪いものとなります。
例えば…
上司に批判された → 自分は否定された → 強い怒りを覚えた
↓
上司に批判された → 私と違う考えを述べているんだな → 違う考えから学ぶことがあるかもしれない
結局は、自分の心が全てを決めているということです。自分の心以外で、自分の事を決められるものはなく全ては自分が決めているのです。不平・不満・愚痴・怒り・恨み・等々は相手がいるからではなく自分が決めているのです。だったら、「相手を変えない。自分を変えない。考え方を変える。」で、ポジテイブな思考に変えて違いを認め合い、より良いコミュニケーションが取れるようにして行こう。とは言うものの「言うは易く行うは難し」であるから努力して行くしかない。
そして、自分の心の持ちようで生き方は変わってきます。何も考えずに流されて生きるのではなく、自分の人生をどう生きるか、どう生きたかが大切ではないでしょうか。自らの力で道を切り開き、自分だけでなく周りの幸せ(利他の心)を考えて行動することで、人生を豊かにして行きたいものです。