自己実現と社会貢献を志す人へ

先生のつぶやき

2022.01.20

【 まずはチャレンジ! 】

 まずはチャレンジ!!

 執筆者:経理 山根博

 私が若い人によく伝えることが「チャレンジしてみよう」ということ。

 やったことがない事でも、自分が知らない素質を持っていたり、自分に合っていたりすることもあります。

「どうせできへんわ」とか「めんどいやろ」とか、最初からあきらめてしまうのではなく、少しでも興味があるならば「どうすればいいのか」「どんなものなのか」調べてみたり、誰かに尋ねてみたりしてみると、案外「いけるかも!」と思うかもしれません。

 60年ほど前、私が小学生の頃NHKの番組で「ものしり博士」という楽しい番組がありました。

そこに登場する「ケぺル先生」というキャラクターの、毎回番組の冒頭でのあいさつが「なんでも考え、なんでも知って、なんでもかんでもやってみよう」でした。

そして、いろいろな題材を子どもたちと考え、ひも解いていく番組でした。

 当時、男の子の遊びは野球しかなかった時代で、少年野球チームもたくさんありました。学年で一番体が小さかった私は、いつも運動場の端から野球をしている同じ町内の同級生を見ているだけでしたが、ある日その友達が少年野球チームに入らないかと誘ってくれました。

「どうせできへんわ」と思っていた私に、彼がいろいろ丁寧に教えてくれたおかげで、6年生の時にはサードのレギュラーになることができ、やってみて良かったという思い出があります。

          

それからは、興味のあることはまずチャレンジしてみるようになり、中学校ではバスケットボール、高校では吹奏楽等々・・・そして、チャレンジすることは今でも続いています。

 皆さんも、自分の中にある可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

 知らない自分が見つかるかもしれませんよ。

2021.12.27

【 自然との対話 】

自然との対話    

 執筆者:学事課長 澤井 朝世

私は、雲が好きで、あらゆるところで写真を撮りまくっています。思い返せば小学生の頃からでした。

雲は、刻一刻と形を変え、その日その日でまったく形が違います。

晴れた青い空には、もこもこの雲、わた雲。

一直線に真っすぐ走るひこうき雲。

見つけたらどこまでも行ってみたくなり、非常に気持ち良くなります。

山の上に雲があれば、登ってもみたくなり、海の雲は夕日が沈むころには、反射して、黄色になり、橙色になり、茜色、赤紫色と、どんどん変わり、何とも言えない色になり幻想的です。

雲は、高さにより、大きく10種類分けられているようです。また、形により名前が付けられているものもあるようで、まだまだ、遭遇してない雲がいっぱいあります。

ウユニ塩湖のように、父母ヶ浜<日本のウユニ塩湖です♪>のように、水面に映ると水の上に浮かぶ何とも神秘的な雲が映り、一度はカメラに収めてみたい景色です。

富士山の雲は風が創るようで、ふもとからみると、とてもおもしろいと言われているそうです。富士山の変わった雲も見てみたいし、雲海を見て、雲を見下ろしてみたいし...

考えるだけで楽しくなってきます。また、今日も空を見上げてみようかな。

2021.11.21

【 癒しのとき 】

 執筆者:事務次長 高橋 直美

みなさんは、癒しの時間ってどんな時ですか?

美味しいものを食べている時?寝ている時?彼氏と一緒の時?ネコと遊んでいる時?

最近、20数年ぶりにお花を習い始めました。もともとお花は好きで習っていたのですが、子供ができてからやめてしまいました。今思えば無理をしてでも続けておけばよかったと後悔です。生徒にお花を教える機会を与えていただき(まだ、2回しか授業はしていませんが…)、もう一度習ってみようと一念発起。引き出しの奥にあった古ぼけた住所録の先生の携帯番号をドキドキしながら鳴らしてみました。よかった、、番号は変わっていませんでした。神奈川の先生ですが、月1回は香川にもどりレッスンをしているとのこと。

今は、月1回のレッスンが癒しの時となっています。レッスン時は集中し、作品が出来上がると少々下手でも十分満足。嫌なことも忘れ、楽しかった~と帰りの車の中で叫んでいます。残念ながら、出来上がった作品は、猫に悪戯されるので、実家行きですが…

みなさんも自分へのご褒美に癒しのときをつくってください。自分に優しくなれないと他人(ひと)にも優しくなれませんから…

2021.11.04

【 より良いコミュニケーション 】

  執筆者:事務長 中川英昭


相手に対して、不満や憤り(いきどお)、偏見、怒りといったネガティブな感情を抱いていると、ストレスもたまり、あまり良いコミュニケーションが取れません。

「心外無法」(しんげむほう)という言葉があります。心の外に法は無い。これが楽しいとか苦しいとか、良い、悪い、美しい、汚い、等々、そう決めているのは、全て自分の心で、同じ対象を見ても、見る側の心のあり方が違えば、その対象から受け取る意味も人それぞれで同じではありません。つまり、自分の心こそがその対象の内容を決定しているわけで、それを「心の外に法なし」というのだそうです。

 また、アメリカの心理セラピスト、アルバート・エリスによって提唱された「ABC理論」では…

出来事(A)=感情・結果(C) ではなく 出来事(A)→考え方(B)→感情・結果(C)

であると言っています。出来事から感情の間に「考え方」があると考えられています。この「考え方」が良いものであれば感情も良いものになり、悪い思考であれば、感情も悪いものとなります。

例えば…

上司に批判された  自分は否定された  強い怒りを覚えた

        ↓

上司に批判された  私と違う考えを述べているんだな  違う考えから学ぶことがあるかもしれない

結局は、自分の心が全てを決めているということです。自分の心以外で、自分の事を決められるものはなく全ては自分が決めているのです。不平・不満・愚痴・怒り・恨み・等々は相手がいるからではなく自分が決めているのです。だったら、「相手を変えない。自分を変えない。考え方を変える。で、ポジテイブな思考に変えて違いを認め合い、より良いコミュニケーションが取れるようにして行こう。とは言うものの「言うは易く行うは難し」であるから努力して行くしかない。

そして、自分の心の持ちようで生き方は変わってきます。何も考えずに流されて生きるのではなく、自分の人生をどう生きるか、どう生きたかが大切ではないでしょうか。自らの力で道を切り開き、自分だけでなく周りの幸せ(利他の心)を考えて行動することで、人生を豊かにして行きたいものです。

 

2021.10.07

【 利他って!! 】

2021.09.28

【演繹(えんえき)的な考え方】

 執筆者:情報システム係 是澤龍一

 数学を担当している是澤と申します。皆さんは「数学的な考え方」というのをご存じでしょうか?

 ここでは色々な数学的な考え方についてご紹介させて頂ければと思います。

今回は「演繹(えんえき)的な考え方」です。すなわち、すでに正しいことが明らかになっている事柄(大前提)を基にして別の新しい事柄(小前提)が正しいことを証明する(結論を導く)考え方です。

ですので、いわゆる証明問題を解くにあたって必要になる考え方になります。また、哲学などで用いられる「三段論法」と同じですので、ご興味のある方はネット等で調べてみて下さいね。

最後にざっくりまとめると左記の通りです。

 

小前提 + 大前提 → 結論

 

今回のクイズコーナーではそれを用いた物を用意致しました。是非ご一考下さいませ。

 

大前提…2つの直線が交わる際に出来る4つの角のうち、向かい合う角はそれぞれ等しい。(対頂角の定理)

また、2本の平行な直線のどちらとも交わる直線がある時、ぞれぞれの交点で出来た4つの角のうち、同じ位置の角の大きさは等しい。(同位角の定理)

2021.09.22

利他的偉人伝①「チェ・ゲバラ~20世紀で最も完璧な人間~」

 執筆者:教務課長 藤原 彰将

皆さんは「チェ・ゲバラ」という人を知っていますか?

Tシャツのデザインやサッカーの応援旗にプリントされているのを見たことがある人もいると思います。

「見たことはあるけど、何をした人かは知らない。」

という人も多いのではないでしょうか。

 

今回はそんなチェ・ゲバラの紹介をしたいと思います。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ゲバラは裕福な家庭に育ち、医者を目指して大学まで進学します。

そんなゲバラは20代で何度も中南米各国を巡る旅に出ます。

 

当時、中南米の国々ではアメリカの大企業や政治家が利益を吸い上げ、現地民は貧しい暮らしを強いられていました。ゲバラは旅の道中、不平等な社会構造を見ていく中で、次第に貧困に苦しむ人々に想いを巡らせていきます。

 

1955年、27歳の時、ゲバラはメキシコでキューバ人弁護士に出会います。

それが、キューバ政府打倒を掲げ反乱を起こすも一度失敗し、メキシコに亡命していたフィデル・カストロでした。

ゲバラとカストロは「革命」を合言葉に意気投合し、1956年に一隻のクルーザー「グランマ号」に乗り込み、キューバ政府に戦いを挑みました。

 

定員12名のクルーザーに82名の革命軍を乗せてキューバに向かった船でしたが、事前に待ち構えていた政府軍の攻撃を受け、革命軍の兵士はたちまち12名にまで減ってしまいます。

それでも、ゲバラとカストロは決して諦めることなく、戦い続けました。

すると革命軍に賛同するキューバ国民が一人、また一人と革命軍に加わり、その規模は数百名にまで膨れ上がっていきました。

圧倒的劣勢だった革命軍が、勢力を拡大できた理由は何だと思いますか?

彼らは、戦いの最中にあっても、「人として正しい生き方」を徹底的に実行していました。

怪我人は敵兵であっても治療し、物資調達の際は必ずお金を支払い、子供や若者に教育を施し、現地住民で病人がいる場合は無償で薬を提供したのです。

そのような革命軍の姿勢に、人々は次第に信頼を寄せ、革命を成功に導く大きな力になっていきました。

そして1959年、キューバ大統領バティスタが亡命をしたことで革命軍は戦いに勝利します。

革命に成功した後、カストロやゲバラを中心とする新政権が樹立し、政治が進められていきます。

並みの人間なら

「腐敗した政権を倒したんだから、ちょっとぐらい美味しい思いしてもいいだろう。」

と思うことでしょう。

しかし、彼らは違いました。

教育の無償化、医療の無料化、政府メンバーの給与削減などの政策を次々に行い、自らの損得など少しも顧みなかったのです。

それだけではなく、国立銀行総裁兼工業大臣にまでなったゲバラは、普段から積極的に国民と一緒になって農作業や建設作業に精を出し、汗と泥にまみれて働くことを好みました。

革命に成功し、英雄と呼ばれ、政府の要職にまで就いたゲバラでしたが、その地位もすぐに捨て、再び戦場に舞い戻ります。

しかし、最終的にボリビアでの戦闘中に、捕虜となり、銃で撃たれ最期を迎えます。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

このようなゲバラの生き様が「利他的な生き方」なのではないか思います。

生前、ゲバラは「これからの世界は、自分の利益だけに固執せず社会全体に奉仕する『新しい人間(オンブレ・ヌエボ)』が必要だ」と考えていたそうです。

まさにこの考えは、本校の目指す人間像とも繋がるものであるように感じてなりません。

2021.09.08

夢に向かってするべきこと

執筆者: 生徒指導課長 山下久夫

 自分の将来を考えると不安になる人は多いと思います。ではなぜ不安になるのでしょうか、考えたことはありますか。未来のことはいくら考えてもわかるものではないのです。それを、知りたい、分かりたいという自分の気持ちが先に立ち、分からないから不安になる。だからまた考える、分からないという悪のスパイラルに陥っているのではないでしょうか。

 私も高校生の時は、大学に進学して英語をマスターしたいという夢があり外国語大学へ進学しました。夢を持って大学に進学しましたが、4年生の時の教師になるために受験した教員採用試験が不合格、就職活動もしていなかったので卒業後どうやって生活をすればいいのか不安になりました。周りは就活をして企業の内定をとっていました。ほぼ私だけが何も決まっていない状況でした。これからどうやって生活費を稼ぐのか。不安で、考えても分かりませんでした。そこで、当時のクラブの顧問や先輩・友人に相談しました。しばらくして顧問から電話があり「府立の工業高校で英語の教員の空きがあるから非常勤講師として教えに行くか」と言われ、何としてでも教師になりたかった私は行くことを決めました。

 夢を実現するためにするべきことは、「やりたいことを書き出す」「ゴールを描く」「具体的な計画を立てる」「期限を決める」、あとは「出会う人すべてに感謝の気持ちを持つ」ことです。

 ここでは私の経験から、自分が出会う人すべてに感謝の気持ちを持つことで、何かが自分に力をつけてくださり自分をよい運命へと導いてもらってきたような気がします。ですから、何事にも感謝の気持ちを忘れずにいます。今、私がRITA学園高校で教えているのもそのようなことからだと思います。これからもずっと感謝の気持ちを持ち続けて生活していくつもりです。

 

2021.09.06

神様

 神様

執筆者:教頭 人見敏史

僕の人生に多大なる影響を与えた文化人を挙げろと言われれば、まさしく僕にとっての神様、BOB DYLAN(ボブ ディラン)』である。初めてBOB DYLANの歌を聴いたのは中学校2年生の時に聞いた「時代は変わる: The Times They Are a-Changinだった。きっかけは遠藤賢司がテレビか何かで紹介していたと思う。僕の年代にBOB DYLANを聴く奴なんていなかったが、僕はすっかりとハマってしまった。英語の歌詞の意味なんか分からなかったけど、スピーカーから流れるメロディとしわがれた声に電流が走るような衝撃を受けた。そこから彼について書かれた本や詩集を読み漁り、小遣いをためてCDを買い漁り、とにかくBOB DYLANに深く傾倒した。当時は今と違ってインターネットなんか無かったので、レコード・コレクターという本やCDデータという本が主な情報源だった。

BOBDYLANと同じ音を得るためにFenderテレキャスターやストラトキャスター、Martin D-28GibsonJ45J200といったギターの名機も手に入れた。

2001年、ついに僕は神様と会った。大阪フェステバルホールで開催されたコンサートだった。2曲目でThe Times They Are a-Changinを歌ってくれた。後にも先にも失神するくらい興奮したのはあの時だけだ。アンコールは「風に吹かれて:Blowin' in the Windだった。歌い終わった後、前から9列目の席だった僕はステージ前に駆け寄った。そして神様と確かに目が合ったのだ。

僕は相変わらずBOBDYLANを聴いている。あれから約30年が経った。1959年のデビュー以来、その長いキャリアを称えられ、アメリカ大統領自由勲章やピューリッツァ賞、ノーベル文学賞等を受賞した。が、齢80を超えても変わらず進化し続け、世に作品を発表し続けている。

最後に、僕が感動した彼の言葉を紹介する。

A man is a success if he gets up in the morning and gets to bad at night , and in between he does what he wants to do.(朝起きて夜寝るまでの間に、自分が本当にしたいことをしていれば、その人は成功者だ)」

2021.07.26

利他的行動と社会化②「助けるように生まれてくる、そして育てられる」

 執筆者:校長 小野康裕

 なぜヒトは親切にしたり、助けたり、援助したりするのでしょうか?進化人類学者のマイケル・トマセロによると、ヒトの子どもは、生まれてからすぐに、チンパンジーやオラウータンなどの大型類人猿には見られないようなかたちで利他性を示すそうです。しかし、利他性を備えて生まれてくるとしても、必ずしも利他性が芽吹くかどうか、またそれがどのようなシステムによってなるのかは解明されていません。どのように利他性は育つのでしょうか?

「安全基地」を提案し、愛着理論(母親など特定の養育者との情緒的な結びつき)の父といわれるジョン・ボウルビーの一番弟子である発達心理学者、メアリー・エインスワースは愛着行動を、安定型、回避型、不安型と3つにタイプ分けしました。この愛着理論を使って、マインドセットで有名なキャロル・S・ドウエックらは援助性や利他性の実験をおこないました。

その実験内容は、お母さんは苦も無く階段を登り、赤ちゃんはそれに続くことができず、一段も登れずに立ち往生し、悲痛な泣き声をあげている場面を用意するというものです。そこで、エンディングを2種類用意し、一つは、お母さんが戻ってくるエンディング。もう一方では、泣いている赤ちゃんを残して、一人で階段を登り続けるエンディングです。

愛着安定型の子どもたちは、「母親が登り続ける」映像に驚き強く反応しました。一方で、非安定型(回避型、不安型)の子どもたちは「母親が戻ってくる」方に驚き強く反応しました。このように愛着安定型と非安定型ではそれぞれに異なる期待を保護者にしていたのです。

また、1~3歳児の虐待を受けた子どもたちと虐待のなかった子どもたちを半数集めた託児所において、行動を注意深く観察した結果、近くの仲間に何か困ったことが起きた場合、虐待を受けた子どもたちは、誰一人として共感的な関心を示さず、手助けするという仕草も示しませんでした。虐待を受けた子どもたちが反応したのは、脅迫や怒り、物理的な暴力の場面でした。これは、虐待を受けることで、人間が持つ利他性への自然な傾向が消去された可能性があると考えられます。つまり、これらのデータは子どもたちが、他者への不幸に対してどうすべきかを、外部の世界から学んでいる(社会化)という見方を支持するものと言えます。

子どもは、関連する文化(ここでは虐待傾向の家庭)において、人びとがどのように振る舞い、互いにどのように振る舞うことが期待されるのかを、自分の親たちの行動から学ぶのだと考えられると、キャロル・S・ドウエックは述べています。

このことから、「ヒトは助けるように生まれてくるそして育てられる」ということは、ヒトは利他性を持って生まれるが、その後は、一番身近な人間に強く影響され、利他性が育てられたり、育てられなかったりするのでしょう。

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