先生&生徒のつぶやき
2025年07月
2025.07.03
【利他的映画レビュー①】海難1890
映画って、良いですよね!
映画の魅力は、まるで自分の人生とは全く異なる世界を追体験できる点にありますね!
それがとても素晴らしいことであり、多くの人にさまざまな物語や感動を味わってほしいと願っています。
そこでこのコーナーでは、藤原がおすすめする映画をいくつか紹介していきます!
第一回はコチラです!
作品名: 『海難1890』
監督: 田中光敏
公開年: 2015年
ジャンル: 歴史ドラマ、感動、ヒューマンドラマ
【一言で言うと、こんな映画です!】
遠い昔の親切が、時を超えて奇跡の繋がりを生んだ――日本とある国の間に実際にあった、心温まる感動の実話。
【あらすじ】
1890年(明治23年)。和歌山県串本町沖で、オスマン帝国(現在のトルコ)の軍艦「エルトゥールル号」が台風により遭難。多くの乗組員が犠牲になる中、地元の人々は貧しいながらも献身的に救助活動にあたり、生存者を助けました。
それから約100年後の1985年。イラン・イラク戦争が激化する中、サダム・フセインがイラン上空を飛行する航空機に対して48時間後に無差別攻撃の開始を宣言。各国が救援機を飛ばして自国民を脱出させる中、日本はイランへの定期便を持っていなかったこともあり、救援機の派遣を即断できない 状況にありました。イランの首都テヘランに取り残された300名以上の日本人たち。絶体絶命の状況の中、彼らに救いの手を差し伸べたのは、意外な国の人々でした。
この出来事には、どんな繋がりが隠されているのか。国境を越えた人々の真心と勇気の物語が、壮大なスケールで描かれています!
【ここが見どころ!】
1.献身的な救助と、無償の愛に涙。
エルトゥールル号の遭難時、自分たちの食料や衣類さえも分け与え、言葉も通じない外国人を必死で助けようとした串本町の人々の姿や、「人として当たり前のことをしただけ」という言葉は、この国で暮らす人間として誇らしい気持ちにさせてくれます。
2.100年の時を超えた、感動の繋がり。
なぜ、遠い国の人々が、危険を顧みず日本人を助けようとしたのか。その理由が明らかになった時、100年前の出来事との運命的な繋がりに、鳥肌が立つほどの感動を覚えるはずです。
「これが実話だなんて!」と驚くと同時に、温かい涙が溢れます。
3.歴史の教科書では学べない、人と人との繋がりの大切さ。
国と国との関係も、元をたどれば人と人との繋がりです。この映画は、異なる文化や言葉を持つ人々が、互いを思いやり、助け合うことの素晴らしさを教えてくれます。国際関係や歴史に興味がある人には、特に深く響くはずです!
【こんな人におすすめ!】
・心から感動できる映画が観たい人
・歴史の裏側にある、人々の温かい物語に触れたい人
・「利他」という言葉の意味を実感したい人
・国際交流や異文化理解に関心がある人
・将来、海外と関わる仕事がしたいと思っている人
今の我々の行動が、100年後の人々の為にも繋がるのだというのを実感できる映画です。そして、先人たちの行動に誇りを持ち、私たちも誰かのために何かできることがあるかもしれない、と考えるきっかけにもなります。
少し難しいテーマに感じるかもしれませんが、観終わった後にはきっと温かい気持ちになり、「観てよかった」と思える作品です。ぜひ、この感動を体験してみてください!
いやぁ、映画ってホント、良いものですね。
おすすめ度: ★★★★★(ぜひ観てほしい!)
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